施設を運営する医療法人北斗会によると、20代の女性職員が約2年前、上半身裸、オムツ姿で四つんばいになっていた80代の男性入所者を携帯電話のカメラで撮影。09年には30代の男性職員と20代の女性職員2人の計3人が80代の女性入所者のほおに落書きしたほか、車椅子からベッドへの移動介助時に必要以上に高く持ち上げる行為など、計4件の虐待行為があった。
ホームが今年2月、利用者の処遇について職員に調査した際、別の職員から虐待行為を目撃したとの報告があったという。かかわった職員のうち、3人は既に依願退職。北斗会高齢福祉部の小林孝久部長は「利用者に精神的負担を与えて申し訳ない。今後、職員への指導を徹底したい」と話している。
栃木県は虐待の早期発見に役立てるため、虐待されている人の兆候や通報手順などをまとめた「高齢者虐待対応マニュアル」を作成。15日に各市町の担当者向けに発送したばかりだった。【泉谷由梨子、中村藍】
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